ヒメボタル 蛭ヶ岳山頂に今年は2匹舞う 平成26年7月26日

希少種になったヒメボタルが、今年は7月26日夜、2匹を蛭ヶ岳山頂山荘より東側に管理人と宿泊者が目撃しました。
ハコネヒメボタルは笹の裏側に生息する小さな巻貝に産みつけられ、朝露で育つと云われています。
昔は桧洞丸山頂、蛭ヶ岳山頂など標高1400m以上の山頂でみられました。
鎮魂・3匹のヒメボタル蛭ケ岳に舞う 亡き夫が見守って、母、娘にそっと寄り添う

 昨年7月のある日、蛭ケ岳山荘に母、娘の親子が宿泊した。
 山荘の管理人の話によると、母・娘の親子ずれが、亡き父親が生前にぜひ蛭ケ岳山荘に宿泊したいとの思いを叶える為、はじめての山登りに挑戦したが、蛭ケ岳山荘にたどり着くのに想像以上に苦しく、娘がその途中の丹沢山で宿泊しようと提案したが、母親は父親の意志を叶える為に、蛭ケ岳山荘に宿泊したいと譲らず、山荘にやっとの思いで来たとの事であった。
 その夜、母、娘が窓の外を見ていると、ヒメボタルが3匹まっているのを発見し、外に飛び出し、山荘の入口で見ていたところ、母と娘に寄り添うように、飛んできてしばらく光輝いていた。
母、娘はやっぱりお父さんが見守りに来たと喜んで涙して、大変感激したとの事であった。
 
          平成25年7月12日 蛭ケ岳山頂でハコネヒメボタル10匹舞う

 昨年蛭ケ岳山頂で3匹のハコネヒメボタルが30年ぶりに発見されました。
 昨年に続き今年も7月12日の夜10匹のハコネヒメボタルを見ることが出来ました。
 ハコネヒメボタルは笹の裏側に産み付けられた幼虫が露で育てられ普通のホタル
 の1/3程度の大きさになります。
 自然の回復が少しずつ進んでいます。7月中は運が良ければハコネヒメボタルを見ることが
 出来ると思います。是非蛭ヶ岳山荘までお越し下さい。
 
 蛭ヶ岳山荘管理人 梶原
 
     平成24年7月 32年ぶりに蛭ケ岳山頂でハコネヒメボタルを発見

 蛭ケ岳山荘管理人が山頂稜線上に舞っている3匹のハコネヒメボタルを発見しました。
 蛭ケ岳山頂から夏の夜空に舞うハコネヒメボタルは40年以上前までは見られたが、
それ以降発見されていませんでした。
横須賀市自然人文博物館の大場信義先生の報告によると、1980年7月14日に蛭ケ
岳山頂で舞うハコネヒメボタル姿を発見したとのことです。
 NPO北丹沢山岳センターで2003年〜2005年にかけて調査しましたが発見されま
せんでした。
この間、コース途中の「黍殻山避難小屋」では毎年7月下旬に見られていました。
 蛭ケ岳山荘の梶原管理人によると、蛭ケ岳山頂ではシカの食害も少なくなり、下草の
成長も良く環境が少し改善されてきたのが、ハコネヒメボタルの生育環境に好影響を与え
たのではないかと思われるとの事です。
 かっては丹沢山塊稜線上のどこでも見られた乱舞するハコネヒメボタル復活の夢を見た
いものです。
 ちなみにハコネヒメボタルは7月中旬から7月下旬に見られるとの事です。
尚、この件に付いての問い合わせは現地蛭ヶ岳山荘にお願いします。